「髪質改善トリートメント」と「普通のトリートメント」の違いとは何?現役美容師がわかりやすく解説!
こんにちは。恵比寿の髪質改善と痛まないカラーが得意なOPSIS Kalon美容院の伊藤です。
2024年現在【髪質改善】メニューを取り扱う美容院もとても増え、
ヘアカラーの繰り返しで痛んでしまった髪や、
年齢による髪の衰え、いわゆる『エイジング毛』の方などの、お助けアイテムとして、美容業界にも広く浸透してきています。
ただ、実際は【髪質改善】というものに決まった定義はないため、一般の方はいまいち理解しきれない部分や、嘘の『デメリット』を信じてしまい、せっかくの機会を逃してしまっている方もいらっしゃると思います。
- 髪質改善って普通のトリートメントでしょ?
- 髪質改善トリートメントってネットで調べると痛むって書いてあったけど?
- 髪質改善トリートメントって高いだけでしょ?
- 普通のトリートメントしてるから髪質改善は必要ないでしょ?
このような疑問にお答えするべく、
今回は【髪質改善トリートメント】と【普通のトリートメント】をクローズアップし、
両者の『効果』や『メリットデメリット』、『持ち』等の違いをしっかりと比較していきます。
髪質改善に特化した【美容院OPSIS Kalon恵比寿】が3年以上かけて髪質改善やトリートメントを研究し、考案した
髪質改善トリートメントはリピート率95%以上!
『艶のある美髪』を取り戻せるよう、丁寧な施術、アドバイスをさせて頂きます
- 髪質改善トリートメントとは何?
- 普通のサロントリートメントの仕組み
- 「髪質改善トリートメント」と「普通のトリートメント」の違い
- 両者のメリットデメリット
- 「髪質改善トリートメント」と「普通のトリートメント」の値段の比較
ではまず、「髪質改善トリートメントとは何なのか?」から説明していきます♪
髪質改善トリートメントとは?→クセやウネリを改善し、ダメージを根本から修復
実は『髪質改善』という明確な定義はありません(^^;)
なぬ?じゃあ何をもって『髪質改善』と言ってるのじゃ
種類はいくつかありますが、『髪質改善トリートメント』に関しては、【酸熱トリートメント】を使用している美容院が多いです。
【酸熱トリートメント】を使用した『髪質改善トリートメント』は、
- クセやウネリを改善する
- ダメージを根本から修復する
といった2つの大きな特徴があります。
では色々な角度から、髪質改善トリートメントを説明していきます♪
酸熱トリートメントの効果①
酸熱トリートメントをの効果として、まず1つ目にあげられるのは
【うねりやクセを改善する】
という効果です。
下の図をご覧ください
う、運動会の綱引きじゃな…汗
はい。今回はわかりやすく説明しますので、【綱引き】をイメージしてもらうと良いです。
酸熱トリートメントは、施術の最後に髪をドライヤーで乾かし、アイロン等の熱をあてることで、しっかりと髪内部に固定されます。
ストレートアイロン等で、まっすぐの状態で固定されるため、一度濡らしてから乾かすと、「形状記憶」されたかのように、髪は元の真っすぐな状態に戻ろうとします。
ただし、酸熱トリートメントは元の「クセの構造」自体を変えることができないため、「クセ毛」はクセ毛のまま残っています。
髪のクセが出ようとする一方、『酸熱トリートメント』はまっすぐになろとする。
まさに上の図のように、酸熱トリートメントがクセ毛をまっすぐに引っ張っているようなイメージです。
それでクセが改善されるのじゃな?
クセが強い場合は、やはりクセは残ります。クセがあまり強くない場合は効果をよりはっきり感じられます♪
少し難しい内容ですので、【酸熱トリートメント】をもっと詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください♪
酸熱トリートメントの効果②
酸熱トリートメントのもう一つの特徴として、
【ダメージを根本から修復する】
というものがあります。
髪の内部には『SS結合』とよばれる、たんぱく質の結合があります。
繰り返しのカラーや、ブリーチ等で髪がダメージしたり、加齢によって髪が衰えてくると、この『SS結合』が切れてしまったり、少なくなってしまいます。
そうなると
- 髪が細くなったように感じる
- 髪にハリコシがなくなりボリュームが出ずらくなる
- 艶がなくなる
- うねりが出てくる
といった問題が起きてきます。(下図参照)
酸熱トリートメントのダメージ補修効果では、この切れた「SS結合」をつなぎ合わせてくれたり、新たにSS結合に似た結合を作ってくれます。(下図参照)
これが、酸熱トリートメントによる、毛髪のダメージが改善される仕組みです。
髪質改善トリートメントのメリットデメリット
髪質改善トリートメントで使用される【酸熱トリートメント】のメリットデメリットをまとめてみます♪
- 髪の根本的なダメージを改善する
- 髪にハリコシ艶を出す
- クセ・ウネリの改善
- 持ちが良い
- 年齢による髪の衰え(エイジング毛)を改善
- ヘアカラーが色落ちすることがある
- 一週間ほど匂いが残ることがある
上記の『デメリット』に記載したように、酸熱トリートメントは、使用する種類によっては
「ヘアカラーの色落ち」や「一週間ほど匂いが残る」といったケースがあります。
ただし、そのデメリットを回避することもできますので、担当の美容師さんとよく相談して施術を行うようにしてください。
当店の『髪質改善トリートメント』は、匂いの残りずらい特別な種類を使用しています。また色落ちしない施術も可能ですので、まずはご相談ください♪
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髪質改善トリートメントの持ち
『髪質改善トリートメント』で使用する【酸熱トリートメント】は、直接毛髪内部に固定されるため、通常トリートメントよりも持ちが良くなります。
髪質や、髪の状態、また使用する薬剤の種類にもよりますが、通常1カ月~2カ月程度持ちます。
ただし、施術が雑になったり、薬剤選定を間違えたりすると、持ちは悪くなるため注意が必要です。
髪質改善トリートメントが向いている髪質
髪質改善トリートメントの、「クセやウネリを改善する」効果に関しては、
クセの強い方はあまり効果を感じられないケースがあります。
それを踏まえて向いている方は、
- クセは気になるが、ストレートパーマは必要ないと感じている方
- ブリーチ等の入ダメージで、ストレートパーマがかけられない方
- 年齢による髪の衰えを感じている方
- 普段のトリートメントで効果を感じられない方
- 持ちの良いトリートメントをお探しの方
このような方は、【髪質改善トリートメント】が向いていると言えます。
髪質改善トリートメントの値段
髪質改善トリートメントの値段は、各美容院によって差があります。
ホームページ等の情報を見ると、カット無しの値段で平均万円~1万5千円ほどが各美容院の相場となっています。
髪質改善トリートメントは、高価な薬剤を使用したり、施術時間も1時間半~2時間程度と長くなっているため、どうしても通常のトリートメントより値段が高くなります。
丁寧にしている美容院であれば、『髪質改善トリートメント』の値段を低く設定することは難しいと思います!
髪質改善トリートメントのまとめ
髪質改善トリートメントの特徴をまとめてみます♪
- 「クセやウネリの改善」「ダメージの根本的な改善」の2種類の効果がある
- 1カ月~2カ月程度持つ
- クセが強い人で、癖の改善を求める方には向いていない
- 値段の相場はカット無しで1万~1万5千円程度
普通のサロントリートメントってどんなもの?→毛髪内部に栄養を入れ、表面をコーティングする
美容院で行ういわゆる『普通のトリートメント』は、
ダメージして抜けてしまった髪の中の栄養を補充し、キューティクルの代わりになるようなもので髪表面をコーティングするものです。
通常の美容院トリートメントの効果
ヘアカラーの繰り返しや、ブリーチや縮毛矯正等で髪が痛んでしまうと、
髪内部に、【ダメージホール】と呼ばれる穴ができてしまったり、表面のキューティクルがはがれてしまったりします。
通常のトリートメントの効果は、このダメージホールに栄養分を入れ、髪の表面にキューティクルの代わりになるものを作り、
内部に入れた栄養分をキープするというものです。(下図参照)
これにより、髪に潤いが与えられ、艶が出てクシ通りが良くなります。
ただし、切れてしまっているSS結合は変わりなく、切れたまま残っています。
通常の美容院トリートメントのメリットデメリット
普通のトリートメントのメリットデメリットをまとめてみます♪
- 髪内部に栄養分を入れ潤いを出す
- クシ通りを良くする
- 比較的値段が安い
- SS結合の修復はできない
- 癖やウネリの改善はあまりできない
- 酸熱トリートメントに比べると持ちは良くない
通常の美容院トリートメントの持ち
通常トリートメントの持ちは、種類にもよりますが通常3週間~1カ月程度となります。
サロントリートメントで作られる、キューティクルに似たもの(疑似キューティクル)は、毎回のシャンプー等で少しずつ剥がれていきますので、
内部に入れた栄養分もそれに合わせて少しずつ抜けていきます。
普通の美容院トリートメントが向いている方
普通のトリートメントが向いている方をリストアップしてみましょう♪
- クセやウネリは特に気にならず、髪の感触を良くしたい方
- 単純にクシ通りを良くしたいだけの方
- 今美容院でやっている、「通常のトリートメント」にとても満足している方
このような方は、【通常のサロントリートメント】が向いていると言えます。
通常の美容院トリートメントの値段
通常のサロントリートメントも、各美容院によって値段にばらつきはありますが、
おおよそ3千円~7千円前後が相場と言えます。
『髪質改善トリートメント』に比べると、施術時間も短めとなるため、少し値段が安くなります。
通常の美容院トリートメントのまとめ
通常のトリートメントの特徴をまとめてみます♪
- 「毛髪内部に栄養分を入れる」「疑似キューティクルを作る」といった2つの作用がある
- クセやウネリの改善はほとんどない
- 髪を保湿し、クシ通りを良くする
- 3週間~1カ月程度の持ち
- 値段の相場はカット無しで3千円~7千円程度
髪質改善トリートメントと通常トリートメントの違い
『髪質改善トリートメント』と『普通のトリートメント』の違いを改めて比べてみましょう♪
髪質改善トリートメントはわかりやすく、そこでメインで使用される【酸熱トリートメント】に絞って比べてみます。
効果の違い
- 毛髪内部に固定され、クセやウネリを改善
- 髪の内部の「SS結合」を補ったり修復したりすることでダメージを根本から改善
- 毛髪内部のダメージによる「ダメージホール」に栄養分を入れる
- 毛髪表面に「疑似キューティクル」を作ることで、内部の栄養分が逃げないようにする
このように、どちらにも「ダメージ補修の効果」はありますが、作用する部分や、仕組みが違ってきます。
当店の『髪質改善トリートメント』では、【酸熱トリートメント】に合わせて【通常トリートメント】や、特別なたんぱく質等を使用しています。
メリットの比較
- 髪の根本的なダメージを改善する
- 髪にハリ・コシ・艶を出す
- クセ・ウネリの改善
- 持ちが良い
- 年齢による髪の衰え(エイジング毛)を改善
- 髪内部に栄養分を入れ潤いを出す
- クシ通りを良くする
- 比較的値段が安い
デメリットの比較
- ヘアカラーが色落ちすることがある
- 一週間ほど匂いが残ることがある
- 普通のトリートメントに比べると値段は高い
- SS結合の修復はできない
- 癖やウネリの改善はあまりない
- 酸熱トリートメントに比べると持ちは良くない
向いている毛質の比較
- クセは気になるが、ストレートパーマは必要ないと感じている方
- ブリーチ等の入ダメージで、ストレートパーマがかけられない方
- 年齢による髪の衰えを感じている方
- 普段のトリートメントで効果を感じられない方
- 持ちの良いトリートメントをお探しの方
- クセやウネリは特に気にならず、髪の感触を良くしたい方
- 単純にクシ通りを良くしたいだけの方
- 今美容院でやっている、「通常のトリートメント」にとても満足している方
値段の比較
- 1万円~1万5千円前後が相場
- 3千円~7千円前後が相場
髪質改善トリートメントと通常トリートメントの違いのまとめ
では両者の違いを表にして見てみましょう♪
髪質改善 トリートメント |
普通の トリートメント |
|
クセの改善 | 〇 クセが緩和される |
× クセはほとんど変わらない |
髪の補修能力 | ◎ 高い |
〇 ある |
髪のダメージ | ◎ 無し |
◎ 無し |
持続力 | ◎ 1カ月~2カ月程度 |
〇 3週間~1カ月程度 |
料金 | 1万円~ 1万5千円前後 (店舗による) |
3千円円~ 7千円前後 (店舗による) |
ふむふむ。これなら何となくどっちが良いか選べそうじゃのう。
はい!ただ心配な方も多くいらっしゃると思いますので、担当の美容師さんとしっかり相談して決めるのが良いと思います♪
恵比寿近辺で『髪質改善トリートメント』をお探しの方は、Lineにて無料相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください♪
髪質改善トリートメントと通常トリートメントの疑問Q&A
違いに関しては、だいぶわかってきたと思いますが、最後にもう少しだけ疑問にお答えします♪
髪質改善トリートメントで髪がギシギシになりました。痛むのでしょうか?
これに関しては、判断が少し難しいのですが、
髪質改善トリートメントで使用される【酸熱トリートメント】は髪を『疎水(ソスイ)化』することで綺麗な艶髪を作ります。
そ、疎水化???
わかりませんよね(^^;)…必要な部分だけ簡単に説明しますね♪
髪の疎水化というのは、髪に水分を吸収しずらい物質を入れることで、髪が水をはじきやすくする状態にすることです。
疎水化された髪は余分な水分を吸い込まなくなります。
また、疎水化された髪は適度な水分と油分を保ち、ハリ・コシ・艶がでます。また、ウネリも出ずらくなります
健康毛は【疎水性】。逆に髪が痛んでくると疎水性とは反対に水を吸い込みやすくなり、【親水性】となります
この疎水性の髪、実は「きしみ」が出やすかったりします。
子供の髪などはいい例で、濡れいてると「きしみ」がありますが、乾かすとツルツルの艶髪になったりします。
ただし、通常髪質改善トリートメントで使われる【酸熱トリートメント】では、多少のきしみを感じることはあっても、『ギシギシ』になることはありません。
あまりにも『ギシギシ』の場合は、薬剤選定ミスや、アイロンの熱のあてすぎといった「失敗」の可能性もあります。
しっかりとした技術と知識の元【酸熱トリートメント】を施術すれば、そのような失敗はありません。
髪質改善トリートメントは信頼できる美容院を選ぶようにしましょう。
剛毛でクセがあるのですが、髪質改善トリートメントで効果がありますか?
髪質改善トリートメントで使用される【酸熱トリートメント】の効果や仕組みは説明しましたが、髪が太い場合「クセやウネリの改善」の効果をあまり感じられないケースがあります。
また、【クセをしっかり伸ばす】ということを目的とするなら、『縮毛矯正』や『髪質改善ストレート』を選んだ方が良いです。
【酸熱トリートメント】と【縮毛矯正】の違いを詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください♪
通常のトリートメントでも癖は改善されますか?
少し説明してありますが、「普通の美容院のトリートメント」ではクセ自体はあまり変わりません。
ただ、髪がダメージによって髪が乾燥し、それによって出てくるクセに関しては、効果を感じる時もあります。
乾燥によってクセが出ている部分に、「普通のトリートメント」で栄養分と合わせて油分が補給され、それによって乾燥が抑えられるので、トリートメント直後はクセのおさまりが良くなったと感じることもあります。
ただし、基本はクセを緩和する効果はなく、トリートメントが抜けてくると、また乾燥によるウネリが出てきます。
髪質改善トリートメントと普通のトリートメントのいいとこどりってないの?
こちらは単純に「あります。可能です。」
ただ、多くの美容室では大手メーカーの【酸熱トリートメント】を『髪質改善トリートメント』として使用していて、その内容では【酸熱トリートメント】のメリットのみに特化した施術内容であることが多いです。
どうしても、【酸熱トリートメント】と【普通のトリートメント】を同時にやると、コストや時間が増えてしまうため、組み合わせてやっている美容院は多くはないと思います。
でも、こうやって両者の作用している場所が違うのがわかると、両方やりたくなりませんか?
当美容院の『髪質改善シャイントリートメント』では、そのような要望にお応えるため2つをミックスさせ、さらには特殊なケラチンも合わせて使用する特別なものとなっています。
まとめ
- 髪質改善トリートメントは、クセやうねりのおさまりが良くなる
- 普通のトリートメントはクセやウネリを改善する効果はない
- 髪質改善トリートメントは髪のSS結合の補修や、SS結合に似たものを作り、ダメージの根本的な補修ができる
- 普通のトリートメントは毛髪内部の抜けてしまった栄養分を補給し、疑似キューティクルを作る
- 髪質改善トリートメントの持ちは1カ月~2カ月ほど
- 普通のトリートメントの持ちは3週間~1カ月程
- 癖が強い髪質の人は、縮毛矯正が向いている
恵比寿美容院OPSIS Kalonでは、酸熱トリートメントに、特別なケラチンを使った前処理や、通常トリートメントも合わせて髪質改善コースとして行っています。
公式Lineにて、事前のご相談・アドバイスが可能です。お気軽にご連絡ください♪